「ジェフリザーブズ、今季限りで活動終了。」
そのニュースが報じられたのは、先月のことでした。
1995年に市原スポーツクラブという名で誕生。
県3部リーグからスタートしたチームは、一つずつ昇格を重ねて関東1部へ。
そして2005年、あの地域決勝を勝ち抜き、JFLに加盟。
2007年からは、ジェフのトップチームの予備軍としての機能を担い、「リザーブズ」と改称。
その後は群雄割拠のJFLの中で生き残り続け、現在に至る。
これが今週末、僕らが戦うクラブです。
ジェフリザーブズは、J2に所属するトップチームの下部組織と位置付けられています。
そのため、今回の活動終了についても、トップチームとの関係性や経営事情などの問題が絡んでいるそうです。
JFLのクラブを維持し続けることは、大変な努力を伴うことでもあります。
現状での運用が難しく、引き取り手も現れなかった以上、この決断も仕方のないものだったのかもしれません。
しかし、一つだけはっきりしていること。
それは、このクラブが消滅することで、悲しむ人々も確実にいるということです。
今年の6月19日の東総でのジェフリザーブズとの試合でのこと。
対岸のゴール裏では、十数人のサポーターが声を張り上げ、応援していました。
その日は、ジェフのトップチームのJ2リーグ戦がある日。
リザーブズの応援をしていたら、トップの試合にはまず間に合わなかったでしょう。
しかしそれでも、彼らは最後までリザーブズの勝利を信じ、応援を続けていました。
彼らにとって、リザーブズはトップの「ついで」じゃない。
彼らはきっと、僕らと変わらないのだと思います。
掛け替えのないものをクラブに見出し、共に生きていたのでしょう。
彼らがいま何を思うのか、僕には分かりません。
しかし、そんな彼らを含めたリザーブズに関わる人々が、今回の活動終了に何も感じない訳がない。
それは、自らの身に置き換えてみると、よく分かることです。
そんな中、今週末の試合を迎えました。
松本山雅とジェフリザーブズが戦う、最後の試合。
僕ら山雅サポーターには、何ができるのでしょうか。
ジェフリザーブズの人々に、僕ら山雅サポーターができること。
それは、彼らに対して敬意を持ち、全力で戦うことだと思います。
もう彼らがジェフリザーブズとして戦える試合はそう多くはありません。
今週の試合にも、彼らは高いモチベーションで臨むと思われます。
僕らはそれに対して、いつも通りの松本山雅であること。
本気でぶつかり合える相手であることで応えたいと、僕は考えています。
こちらから試合前に特別にコールなどを送るつもりはありません。
相手に花を持たせるようなことも、絶対にしません。
あくまでいつも通りの、全力の山雅で行きます。
なぜなら、本気のぶつかり合いの中にこそ、愛するクラブと共に戦う喜びがあるのだから。
山雅サポーターの皆さん。
日曜は、ジェフリザとの最後の決着をつける日です。
僕らも自らのクラブの誇りをかけて、思いっきり熱く戦いましょう!
そして、絶対に勝利を掴み獲りましょう!
その姿勢こそが、彼らにとっての最大の敬意になると信じています。
応援へのご協力を、よろしくお願いします!
蹴散らせジェフリザ。俺らと共に。