2011シーズンのJFLも、残すところ6試合となりました。
今季の目標であるJリーグ参入のためには、4位以上の成績が必要となります。
そんな中、松本山雅の現在の順位は6位。
ここにきてチームはまさに「背水の陣」とも言える状況に直面しています。
ここ3試合勝ち星を掴むことができず、現状は決して楽観できるものではありません。
例え残りすべての試合に勝ったとしても、上位チームの結果次第では昇格できない可能性もあります。
そんな苦しい状況もあり、つい悲観してしまう人もいるのでしょう。
そう、確かに数字は山雅の昇格が厳しいことを示しているのかもしれません。
しかし、ここが諦めるところなのでしょうか。
自分たちのシーズンを勝手に終わったと思い込み、意気消沈してしまうところなのでしょうか。
まだ何も決まっちゃいません。
むしろ、高みを目指す戦いはここからが頑張らなきゃいけないところ。
今こそ、選手やサポーターを含め、クラブの力が試されるときです。
そこで、日曜の金沢戦では、ゴール裏コンコースでのサポーター決起集会を行います。
皆で集まって声を出し、気持ちを熱くして、スタジアムの雰囲気を変えたいと考えています。
山雅を愛する方なら誰でも大歓迎ですので、是非お集まりください。
こんな時だからこそ、僕らサポーターがチームを勝たせる理由の一つにならなければなりません。
サポーターは、ただ選手たちに「勝たせてもらう」だけの存在ではないと考えています。
僕らは、ほんの少しだけでも選手がプレーしやすい状況を作るため、行動できるからです。
ボールに触れることはできなくても、声やアクションだけは選手に伝えられます。
それが選手への刺激となり、身体を駆け巡り、反応となって現れ、チームを勝利に近づける。
だからこそ、サポーターはプレーする存在として「12番目の選手」と呼ばれるのです。
それに、選手だけが頑張って勝っても、それは僕らの勝利にはなりません。
少なくとも僕は、そんな他人任せで得る喜びのために応援しているわけではありません。
そうじゃなくて、あくまでクラブと苦しいときも気持ちを一つにして、共に戦って、その先にあるものを得たいのです。
僕は、地域リーグ時代からこのクラブを応援してきました。
当時は数えるほどだった山雅の仲間が、今は数えきれないほどに増えました。
まだまだ志半ばではありますが、山雅がここまで来る過程を体験できたのは、自分の誇りです。
そして今、僕らは大きな節目の時にいるのだと感じています。
ずっと夢見てきた高みに、もしかしたら手が届くかもしれない。
そんな素晴らしいときに、今、僕らはここにいます。
もっと誇り、ずっと語り継げるような瞬間を、自分の力で作り出すことができるのです。
山雅が好きならば。
もう二度と来ないこの時を思いっきり生きたいのなら。
ここで熱くならずに、どこで熱くなるって言うんですか。
むしろ、こんな苦しいぐらいに勝ちたい戦いこそ、最高に燃えるし、楽しいものでしょう。
だから、選手だけじゃなく、僕らも戦いましょう。
今こそクラブが一つになって、共に勝利を目指しましょう。
このクラブが本当に昇格に相応しいのかを、自分の行動をもって問いかけましょう。
その答えは、ピッチの中にあるはずです。
松本山雅に残されたのは5試合。
この残された450分間に、全てを賭けましょう!
そして望む最高の瞬間を、全力で掴み獲りましょう!!
開幕前に掲載した文章の中で、こんなことを書きました。
『今シーズンが終わったときに、全員が胸を張って「俺が山雅を昇格させたんだ」と笑顔で言えれば、僕は最高だと思います』
この気持ちは、今も全く揺らいでいません。
最後の最後まで、力の限り戦っていきます。
皆さんの応援をよろしくお願いします。
(ULTRAS MATSUMOTO コールリーダー 小松)