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お知らせ : 「昇格」を歌うということ
投稿日時: 2014-03-15 18:00:00

ようやく、アルウィンの舞台で2014シーズンの幕が上がります。
Jリーグ昇格後初の開幕連勝を飾り、迎えた第3節はV・ファーレン長崎とのホームゲーム。
大雪という困難も乗り越え、ようやく松本にあの熱気が蘇る季節となりました。

さて、今年の松本山雅を語る上で、避けて通れないのが「昇格」というキーワードでしょう。

昨年は最終節までプレーオフ圏内を争い、得失点差で僅かに及ばず逃した昇格。
選手たちの、呆然とし、涙を流し、本気で悔しがっている姿はまだ目に焼き付いています。
その経験もあってのことか、今年は例年にも増して、選手もスタッフも「昇格」という言葉を口にしています。

シーズン前にその空気を感じてきて、今年はコールリーダーとして一つの決断をしました。
それは、山雅の昇格を願うチャントである「イージュー」を歌っていこう、というものです。

山雅の勝利を 山雅の昇格を 俺たちは信じてる

この曲は、山雅のチャントとしては最も古い部類のものです。
北信越リーグからJFLへの昇格を目指していたとき。
JFLからJリーグへの昇格を目指していたとき。
その過程で、サポーターたちが想いを込めて歌ってきたチャントです。

ただ、J2に上がってからの2年間は、ほとんど歌うことができませんでした。
それはなぜかと言うと、サポーターを含めた山雅に関わる人々の気持ちが、まだ「昇格」という言葉に着いて来ていない、と思っていたからです。

「山雅はまだまだ小さなクラブだから、足りないものが沢山ある」
「だから「昇格」なんて言葉を口にするのはまだ早く、J1で戦える力を付けてからでも遅くない」
「そもそも、カテゴリーなんかよりも大切なものがあるし、J2を楽しもうぐらいの気持ちで良いじゃないか」

この2年間、僕はその類の話を何度も耳にしてきました。
その度に、そんな意見もあるのだから、この曲を歌うのに相応しい時期ではないのだろう、と思っていました。
しかし、昨年と一昨年のシーズンをこの目で見てきて。開幕前に選手たちが語る「昇格」への想いを耳にしてきて。
ピッチ上の仲間たちの想いに、はっきりと応えたいという想いが強くなりました。

サッカー選手の現役生活は、決して長い訳ではありません。
体力的な問題で第一線でプレーできる時間が短い上に、怪我の影響で実力を発揮できなくなってしまうこともあります。
そんな中、選手たちは貴重な1年を山雅で戦ってくれています。
だからこそ、昇格したいという彼らの想いには、何としても着いていきたい。
このチャントを歌いながら、同じ目標を持って戦っていきたいのです。

本気で昇格を目指すということは、言うほど簡単なものではないと思っています。
当然、求められるハードルは上がるし、プレッシャーの感じ方も今までとは変わってくるでしょう。
急激な変化に耐えるための底力も、これから培っていかなくてはいけません。

そして「昇格」というフレーズを使うことは、ある種の劇薬です。
勝利という目先の結果を求めるあまり、その過程や、結果に残らない大切なものを見落としてしまうこと。
そういう状態になってしまうリスクは、どんなサポーターにだってあるのだと思います。

しかし、山雅サポーターなら。
地域リーグからJリーグへの道を必死の想いで辿りながらも、勝敗の外にあるものも同じように大切にしてきた僕らであれば。
その在り方を失わずに昇格を目指すことだって、きっとできると信じています。

J1で戦うことは、僕らがこのクラブに描く、沢山の夢のうちの一つです。
そして、僕らが目の前の戦いを一つひとつ勝ち抜いていく中で、辿り着くものでもあります。
それに向かって挑戦すること自体に、悪いことは一つも無いはずです。
だから今まで通り、目の前の出来事を楽しみ、自分たちの姿を正しく認識し、何がクラブにとって良いのか考えながら、また昇格を目指していきましょう!

さあ、ホーム開幕です!
長崎は難敵ですが、勝って開幕3連勝と行きましょうか!
応援よろしくお願いします!


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